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フォルクスワーゲン(VW)はドイツのニーダーザクセン州ヴォルフスブルクに本社を置く自動車メーカーで、傘下にはポルシェ、アウディ、ランボルギーニなどといった自動車会社があり、フォルクスワーゲングループと称されています。
戦前にドイツの国策企業として設立され、大衆車の製造をメインに行いましたが、戦中には軍用車を生産する工場になっていた過去があります。戦後にはフォルクスワーゲン・タイプ1(初代ビートル)が人気を集め、その後はゴルフ、パサール、ポロなどの人気モデルを販売したり、ベントレーやブガッティなどを傘下に入れ、規模を拡大していきました。
万人受けするデザインや設計の自由度がある優れたプラットフォーム、高速域で確実な安全性を発揮する基本性能の高さに加えて安全装備も充実しており、多種多様な輸入車の中でも人気を集めています。
フォルクスワーゲンには様々なモデルの車がありますが、その中でも特に人気の車種を取り上げます。
初代ゴルフは1974年に発売され、実に40年以上も販売され続けているハッチバックタイプの人気モデルです。
日本では定番の輸入車として人気になっている安定感のあるモデルで生産台数も多く、上質な質感と堅実なデザインで長年人気です。
2019年には8代目となる新型モデルが発表され、2021年ようやく日本市場への導入が始まりました。
ゴルフは代を重ねて徐々に大型化していきましたが、どのモデルも日本の道路事情にマッチしたちょうどいいサイズで扱いやすい車です。
初代モデルから存在する「GTI」はスポーティーな走りが楽しめるホットハッチで、高い走行能力を誇ります。
同じゴルフでも、ステーションワゴンタイプの「ゴルフ・ヴァリアント」、クロスオーバータイプの「ゴルフ・オールトラック」といった複数のボディタイプがあります。
日本でも扱いやすいコンパクトなクロスオーバーで、低燃費で力強い走りが楽しめます。
Tクロスは他のSUVよりコンパクトで低価格ながらSUVらしさも備えています。先進装備が搭載された安全性の高さも特徴です。レーダーで先行車を測定し、上限スピード内で自動で加減速される機能「アダプティブクルーズコントロール」や、駐車できるスペースを検出しステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」といった機能が標準装備されています。
また、コンパクトながら頭上空間もしっかりとある広々とした室内もTクロスの魅力です。ラゲージスペースも容量があり、週末のレジャーの際も荷物を問題なく積み込めます。
Bセグメントのハッチバックとしてフォルクスワーゲンでは人気の車種のポロ。比較的安い価格帯であり、国産のコンパクトカーの上位グレードと変わらない価格で入手できる点も魅力のひとつです。
街中でも乗りやすい小型のサイズが特徴的です。エンジン音も静かで、長距離のドライブも楽しめるモデルとなっています。
コンパクトで扱いやすいという特徴のポロですが、「ポロGTI」という走りにこだわったモデルも存在します。
他にもポロよりさらに小型なコンパクトカー「up!」、ゴルフのプレミアムセダンである「ハザード」、本国ドイツで登録台数No.1に輝いたSUV「ティグアン」、フォルクスワーゲンの魅力が詰まったフラッグシップセダンの「アルテオン」、7人乗り3列シートミニバン「トゥーラン」、兄弟車の「シャラン」と、豊富なモデルラインナップが揃っています。
世界中で人気なフォルクスワーゲンですがどんな魅力があるのでしょうか。
・高級感のあるデザイン
フォルクスワーゲンは独特なデザインでありながら高級感が感じられるものになっています。
外装だけではなく内装のデザイン、インテリアにもこだわっており大人が乗りたくなるような魅力がたくさん詰まっています。
・運転がしやすい
ドイツ車は運転しやすいといわれていますが、フォルクスワーゲンもその中の一つです。
特にハンドリング性能が良く、走行中に自分の思い通りに動かすことができるので運転が楽しくなるような車です。
・高い剛性を誇るボディ
世界1の剛性を誇るボルボに次ぐレベルのボディを取り入れています。
フォルクスワーゲンのボディには熱間形成高張力合板という強度の強い鉄板が使用されています。
これにより、強い衝撃吸収構造となっています。
衝突事故などでとても高い優良保護性能を発揮しますので、これにより命が救われるなんてこともあります。
・高い安全性
フォルクスワーゲンは「Volkswagen オールイン・セーフティ」という安全思想を掲げています。
「予防安全」「衝突安全」「2次被害防止」の全てで3つの段階別に危険を回避することが可能です。
具体的な装備は……
〈プリクラッシュブレーキシステム〉
衝突する危機が予測される時にブレーキ圧を高めることでスタンバイ状況を保ち移動距離を短縮することができます。
また、ドライバーへ警告したり、衝突を回避する操作が行われなかった時に減速するといったような機能もあります。
〈シティエマージェンシーブレーキシステム〉
時速30km未満で走行している時に自動ブレーキを作動させることによって、衝突による被害を軽減するといったシステムです。
上記二つのシステムを組み合わせることによって、どんな速度であっても衝突を回避したり、被害を最小限にくい止めることができます。
・価格が抑えられている
輸入車は高額であるイメージが強いと思いますが、フォルクスワーゲンは性能と品質が高い車をリーズナブルな価格設定で提供しています。
ラインアップにある車種の最低価格は約165万円~620万円です。
・燃費が良い
フォルクスワーゲンの車の中でも「up!」は特に燃費が良いと言われています。
この車種の燃費はおおよそ(JC08モード)22km/Lとなっています。
カタログ燃費だけでなく実燃費も良いといわれていますので、ガソリン代の節約になりお財布にも優しいです。