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メルセデスベンツ社に務めていた「アウグスト・ホルヒ」という人が独立し1899年に「ホルヒ社」を設立します。
しかし、1909年に経営者との確執からホルヒ社を退任し「アウグスト・ホルヒ・アウトモービルヴェルケ有限会社」を作ります。
この時、「ホルヒ」という名前が先に設立されたホルヒ社に類似していたため使用を差し止めされてしまいます。
そこで、会社名と車の名前を「アウディ」としたことでこの名が誕生しました。
その後、1932年に経済危機に陥りこれを乗り切るために「Auto Union」というものを発足します。
これは、「アウディ」「DKW」「ホルヒ」「ヴァンダラー」という4つの会社が企業連合体となったものです。
総合力を高めるという狙いがありました。
アウディのロゴである「フォーシルバーリングス」はこの4社のことを意味しています。
日本でアウディが知られることになったのは1967年ごろです。
日本の輸入車ディーラーである「ヤナセ」が輸入を開始したのがきっかけです。
そして、1998年に「アウディジャパン」が設立されてさらに知名度が向上しました。
アウディジャパンの戦略が成功したことによりブランドイメージが確立され、知名度のある自動車メーカーとなり現在に至ります。
アルファベットは各シリーズの特徴を表わしています。
数字は、そのクラスと大きさを表しています。
AやSなどのアルファベットで各シリーズの特徴を表し、数字の部分は大きくなるごとにボディサイズやエンジンサイズが大きくなり、ハイエンドモデルとなります。
同じシリーズなら、数字が大きくなるごとに購入価格も高くなる傾向があるようです。
☆Aシリーズ
アウディの原点といっても過言ではないベーシックモデルです。
これはAudiの頭文字である「A」からとってきています。
また、「物事の始まり」という意味があったり、「Attractive(魅力的)」という単語から由来していたりします。
これには、「世界で一番魅力的なヨーロッパ車」という思いが込められています。
また、アウディA1は数あるモデルの中でも低燃費な車種の一つとして知られています。
☆Sシリーズ
AモデルをベースにハイパフォーマンスなスポーツタイプにしたものがSシリーズです。
これは「Sport(スポーツ)」の頭文字に由来しています。
Aモデルのボディをベースにして、パワートレインやスタイリングといった部分をよりスポーティにグレードアップさせたシリーズとなっています。
☆RSシリーズ
Sモデルの走行性能をより高めて、究極のパフォーマンスを追求したモデルです。
RSは「Racing Sport(レーシングスポーツ)」に由来しています。
モータースポーツで培われた技術と知識が存分に導入されているハイパフォーマンススポーツカーとなっています。
☆Qシリーズ
アウディ独自である四輪駆動システム「quattro(R)」を搭載しているSUVシリーズです。
アウディが誇る4WDテクノロジー「quattro®」がモデル名の由来となっています。
クワトロシステムは路面状況に応じて四輪の駆動力を最適に調整することができます。
これにより抜群の走行安定性を誇っています。
※Qシリーズ+e-toronシリーズというものもあります。
☆TTシリーズ
コンパクトスポーツモデルのシリーズのことをTTといいます。
イギリスのマン島で行われる「Tourist Trophy Race(TTレース)」というカーレースにて1960年代に素晴らしい成績を収めたNSU(エヌエスウー)のスポーツカーである「TT」が由来となっています。
パワフルで爽快な走りでスポーツカーの名に恥じないというのが魅力のモデルです。
☆e-toronシリーズ
「e-tron」はアウディが提案する次世代の電気自動車の総称です。
ブランド初のEVとなっています。
「技術による先進」を合言葉にして最新の技術を積極的に取り入れ、電気自動車の分野でも挑戦を続けています。
また、アウディはアルファベットと数字のモデル名の後に「ボディタイプ」の名称がつく場合があります。
このボディタイプの名称にもアウディ独自の哲学があります。
例えばステーションワゴンタイプであれば「Avant(アヴァント)」。
これは、フランス語で「前に」という意味があります。
Audi独自のデザイン哲学と最先端技術を両立させたもとに付けられた名前です。
また、5ドア、ハッチバックタイプを「Sportback(スポーツバック)」、ステーションワゴンをベースにオフロードイメージを高めた「allroad quattro」、オープンカータイプの「Spyder」というのもあります。
ハッチバック方式はA1、A3に加えA5、A7のクーペタイプにも採用されています。
その他の部分では
35、40、45 → 排気量
TDI → ディーゼル
TFSI → ガソリン
quattro → 四駆
advanced、S line → グレード
を表しています。
創業当時からデザイン性が高く直線を基調としたもので評価も上々でした。
1988年には曲線を多く使用した「TT」を誕生させます。
これは世界中を驚かせ衝撃的で高評価でした。
ここから、曲線を用いたデザインが主となります。
これにより幅広い世代に人気の自動車メーカーとなりました。
高いデザイン力でブランド力を保っています。
これ以外にも、シングルフレームグリルを世界で初めて採用しました。
これは自然体で美しいプロポーションであり、空力学の方向から見ても優位で合意的であるとされています。
さらに、エレガントなデザインが豊富なため女性からの人気も抜群です。
位置づけは高級車ですが同クラスのメルセデス・ベンツ、BMWと比較しますと安い価格設定となっています。
これにより高級車でありながら手が届きやすく若者からも人気で購買層が広がっています。
室内のデザインが上品で高級車らしいものとなっています。
重厚なレザーシートに広い足元で長い時間乗車していても疲れにくい構造です。
また、高機能なナビゲーションシステムもついています。
機能性もデザイン性も兼ね備えています。
高い品質を追求し続けていて高評価を得ています。
技術の開発を妥協することなくして高品質の車を継続して作っています。
過去にラリーやツーリングカーレースなどで活躍した実績がありその技術が活かされています。
具体的には……
4WDで高い走破性を持つ「クワトロシステム」
よりスムーズな加速と燃費性能を実現した「マニュアルトランスミッションを自動化した
DCT(デュアル クラッチ トランスミッション)」
が主です。